免疫内科

科の特色

 当科で主に扱う疾患領域は、免疫機能の異常が原因であるとされる全身性の疾患を対象としています。いわゆるリウマチ・膠原病、自己免疫疾患、自己炎症性疾患などと言われる疾患群です。これらの疾患は様々な症状が出現しますが、全身の関節や筋肉などの疼痛、炎症に伴う発熱などが共通して多く見られる症状です。このような症状は感冒などの感染症でもしばしば見られますが、膠原病では感染症と異なり症状が長く続きます。感染症と思われたがいつまでも良くならないような場合に、リウマチ・膠原病疾患が疑われます。いつまでも症状が良くならない原因として、通常の免疫によって原因となる細菌やウイルスが排除できる感染症と違い、原因が自分自身にある、いわゆる自己免疫(免疫が外敵にではなく自分自身に対して働き様々な障害を起こす病態)であるからと考えられています。自己免疫の指標であるリウマチ因子や抗核抗体が参考になる場合があります。

 発熱や痛みなどの全身症状が継続し、リウマチ因子や抗核抗体などの検査異常がある場合には是非当科へご紹介ください。当科にて鑑別、診断を行い必要に応じて適切な治療介入を行います。当科では関節リウマチに対する生物学的製剤やJAK阻害薬のような最先端の治療、重症な膠原病の免疫抑制治療を専門的に行っています。

対象疾患

関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、強皮症、多発筋炎/皮膚筋炎、各種血管炎(高安病、ANCA関連血管炎など)、脊椎関節症、乾癬性関節炎、強直性脊椎炎、リウマチ性多発筋痛症、成人スチル病、シェーグレン症候群、混合性結合組織病、キャッスルマン病、不明熱、持続する不明炎症 など