ご挨拶
社会医療法人大阪国際メディカル&サイエンスセンター 理事長 澤 芳樹 |

澤 芳樹
私は1980年から40余年、一貫して心臓血管外科の道を歩んでまいりました。この間心臓病で苦しむ患者さんはもとより誰の命も取り残さない精神で、心臓血管外科技術の向上をはじめ先端医療のわが国への安全導入や未来医療の研究開発、そして国際医療貢献にも取り組んでまいりました。なかでも、2000年から始めた心筋再生医療研究開発は、動物を用いた基礎研究から臨床応用に至り、ついにiPS細胞を用いた世界初の臨床試験を実施し、多施設による医師主導治験も終了しました。この間、未来医療センターの設立から日本一の橋渡し研究センターへの発展に貢献するとともに国際医工情報センターや国際医療センターを設立運営し医学部長時代には健康医療クロスイノベーションイニシアテイブを設立し産学連携の仕組みの手ごたえ感を感じました。これらの間に内閣府の仕事や各省庁の委員会の委員長等を経験し、特に6年間の再生医療学会理事長時代は再生医療のナショナルコンソーシアム事業運営や再生医療議員連盟やAMED,PMDAとの連携を通じて、再生医療の法整備や産業化にむけたソフト面ハード面の構築を行ってきました。
大阪大学病院を退官後、大阪警察病院に就職して以後、治験センターの発足や倫理委員会の再整備をする中で、公取協や個人情報保護法の観点から、特に市中病院において、企業との共同研究を推進するためには研究所の設置が必須という判断に至り、2023年7月よりスタートさせていただくことになりました。今後、本研究所が着実に発展することにより、警察病院のブランド力の強化につながり、より高いレベルの高度先進医療を提供できるようにと願っております。今後ともご支援のほどよろしくお願いいたします。
臨床医学研究所 所長 飯島 英樹 |

飯島 英樹
大阪けいさつ病院では、臨床研究を推進し、未来の医学の発展に貢献するために、2023年7月に臨床医学研究所を開設しました。現代医療は日々進化を遂げていますが、最新の医療においても、依然として解決すべき課題も多く存在します。当院では、最先端の医療機器と経験豊富なスタッフによる診療を行っていますが、治験や臨床研究を通じて新たな医薬品や治療法を開発し、より良い未来の医療の実現を目指しています。臨床医学研究所は、その基盤となる重要な施設であり、最先端のエビデンスを国内外に発信する役割を担っています。
私は、2021年3月まで大阪大学大学院医学系研究科消化器内科学講座にて准教授として多岐にわたる基礎・臨床研究に携わってきました。特に、炎症性腸疾患の病態解明やバイオマーカー開発、人工知能を活用した内視鏡診断法の研究などに取り組んできました。これらの経験をもとに、今後、大阪けいさつ病院でも臨床研究を一層推進し、医療の進歩に貢献したいと考えております。これにより、患者様に対してより効果的で、安全な診断・治療法を提供できると確信しています。
臨床研究には患者様および臨床研究に携わる皆様のご協力が不可欠です。当院での研究活動にご理解とご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
臨床医学研究所 産学連携センター長 竹政 伊知朗 |

竹政 伊知朗
大阪けいさつ病院では、臨床研究に加え、産学官の連携による研究開発にも積極的に取り組んでおります。産学連携センターでは、臨床現場から得られる知見やニーズを、企業や大学・研究機関の技術やアイデアと結びつけることで、再生医療の実用化、ロボット支援手術をはじめとした医療機器の開発支援、AI・ICT技術の医療応用、新たな診断法・治療法の創出など、実用的かつ社会に貢献する成果の創出を目指しています。
今後も、産学連携がより実り多く、社会的意義の高い取り組みとなるよう皆様と力を合わせて邁進してまいります。引き続き、皆様のご指導とご支援を賜りますようお願い申し上げます。
組織図・役割
医療データ利活用推進部
医療データ利活用推進部は、電子カルテ、検査結果、臨床画像など多様な医療データを統合し、データドリブンな手法で臨床現場の意思決定をサポートしています。さらに、統合データベースの二次利用を推進し、既存のデータ資源を活かした新たな知見の創出を目指しています。
最新の機械学習アルゴリズムや統計解析手法を活用し、膨大なデータから有用な知見を抽出するための基礎研究を進め、研究機関や大学との共同研究を通じて、臨床試験データの解析、疾病予測モデルの開発、新たな診断基準の策定に寄与。安全性とプライバシー保護を徹底し、エビデンスに基づく信頼性の高い医療、研究の推進体制の実現を目指しています。
次世代医療AI研究部
次世代医療AI開発部は、生成AIを中心とした先進的な人工知能技術を活用し、診療支援や治療計画の策定を補完するシステムの研究開発を進めています。医用画像解析や多様な患者データの高度な解析を通じ、従来の手法では捉えにくかった微細な異常の検出、早期発見、病態予測を実現するための研究プロジェクトを展開。大学等の研究機関や医療機関との連携を強化し、生成AI技術の基礎研究から臨床応用までを網羅する研究体制を構築。これにより、実用性の高いAI技術の社会実装を推進し、未来の医療現場に貢献することを目指しています。
医学研究寄付のお願い
大阪けいさつ病院は、1937年9月に設立され、病める人中心の医療を提供し続けて現在に至っております。
2022年4月に運営母体が医療法人からより公益性の高い社会医療法人に移管され、2025年1月には新病院の開設を予定しており、今後も地域の中核病院として高度な医療を担っていく重要な役割を担っていく所存です。
これに伴い、法人内に臨床医学研究所を開設し、医学研究の推進、医療人の人材育成を図り、さらなる医療の質の改善・向上に努めたいと考えております。
この研究事業に向けた設備・体制整備のために、金額の多寡にかかわらず、ご寄附を募集しております。
皆さまには、本事業の趣旨をご理解いただき、格別のご支援を賜りますようお願い申し上げます。
寄付金の使途について
- 医療体制の充実と患者さんへのサービス向上
- 医学研究事業の遂行と先進医療の開発
- 高度医療の推進
- 未来を担う医療人の人材育成 など
お申し込み方法

1.資料請求
当ページ下部より「寄付申込書」をダウンロードいただくか、直接会計課窓口に資料請求ください。
2.資料提出
「寄付申込書」に必要事項をご記入・ご捺印の上ご郵送いただくか、直接窓口までご提出をお願いします。
3.振込依頼書送付
会計課窓口より振込依頼書をお送りします。
4.ご入金
当院指定の口座にご入金をお願いします。
5.領収書発行
当院において、寄付金の着金を確認後、寄付金領収書を発行させていただきます。
※利益関係者となる個人及び法人はお断りさせていただいております。また寄付者が反社会的勢力と認められる個人・法人・団体の場合は寄付の申し込みをお断りし、又は収受した寄付を返還させていただくことがありますのでご了承ください。