診療科からのお知らせ
- 読売新聞朝刊に 大森医師が紹介されました。(2025.4.2)NEW
- NHK「ほっと関西」にて当院消化器外科チームによるダビンチSPを用いた胃がん手術について放送されました!(2025.1.28)
- 日本初となるダビンチSPを用いた完全単孔手術を行いました。(2025.1.8)
- 主任部長に大森医師が就任しました。(2024.7.1)
- 結腸癌に対するロボット支援下手術が保険収載され、当院でも実施可能となりました。(2022.6.1)
- 大橋朋史医長(専門分野:肝胆膵・一般)が就任しました。(2022.4.1)
- 胃癌に対する医師主導型治験開始のお知らせ(2021.4.18)
診療科のご紹介
各種癌に対する定型手術は言うに及ばず、高度進行癌に対しても拡大手術、化学療法や放射線治療を含む集学的治療を積極的に行っています。多職種が参加するカンファレンスで、個々の患者さんの治療方針を検討し、チームで最善の医療を提供できるように努めています。当科では特に低侵襲手術に力を入れており、胆石や虫垂炎などの良性疾患のみならず胃癌や大腸癌、肝癌、膵癌などにおいても積極的に腹腔鏡手術を行っています。
また従来の腹腔鏡手術では、お臍の傷以外にも約1cmの傷がいくつか必要でした。近年、この1cm程の傷も置かずに、お臍の傷1箇所のみから全ての手術操作を腹腔鏡で行う単孔式腹腔鏡手術が、更なる低侵襲治療として注目されています。創痕は臍の中に隠れてしますのでほとんど目立たず疼痛も軽度です。単孔式腹腔鏡手術では通常の腹腔鏡手術よりも高度の技術が要求されますが、当院では腹腔鏡手術の豊富な経験を生かし先駆けて単孔式腹腔鏡手術を導入しています。当初は、胆石、急性虫垂炎を対象としていましたが、現在では病状によっては胃癌、大腸癌、鼠径ヘルニアの治療においても安全に単孔式腹腔鏡手術を行うことが可能となっています。
主な対象疾患
各種消化器癌、ヘルニアなどの良性疾患などに対する外科的治療を行っています。また急性胆嚢炎、急性虫垂炎、腸閉塞などの救急疾患に対する緊急手術も行っています。
各専門疾患 | |
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胃・食道 | 中原(月曜日)、村上(木曜日)、大森(金曜日) |
肝臓・胆嚢・膵臓 | 髙市(火曜日)、浅岡(水曜日)、大橋(金曜日) |
大腸 | 石川(月曜日)、竹政(火曜日)、高橋(火曜日)、朴(水曜日)、岩本(木曜日) |
ダビンチSPを用いた手術
当院では、2025年1月よりダビンチSPを1台新たに導入しており、上部、下部消化管の悪性腫瘍に対する手術を行っております。
上部消化管
「1月8日に行いました胃に対する手術では、、日本初(おそらく世界初)となる追加ポートを一切使用せず、純粋に1つの傷のみで行うダビンチSPによるPure単孔式ロボット胃切除術を実施しております。従来の報告では、単孔式+1ポート、もしくは+2ポートを追加したReduced Port Surgeryが主流であり、理由は技術的な難易度の高さに起因するとされています。当院は2009年に世界初の単孔式腹腔鏡下胃切除を実施して以降、単孔式手術の先駆けとして知られております。私は2014年から2024年6月まで大阪国際がんセンターにて年間300例の胃がん手術を行い、これまでにロボット手術を1000例以上経験してまいりました。単孔式胃がん切除術も500例以上行い、今回のPure単孔式手術を完遂できたのは、この経験の積み重ねによるものと考えております。1つの傷にこだわる理由は、患者様への負担を最小限に抑えたいという想いからです。外科医は、自分が行いやすい手術ではなく、患者様にとって優しい手術を提供すべきであるという信念を持っております。」 (主任部長 大森 健)
下部消化管
「2012年11月に大阪で初めて消化器癌(直腸癌)に対するロボット手術(ダビンチ)を施行し、その後2020年1月に大阪で初めて結腸癌に対するロボット手術(ダビンチ)を施行、そして今回、2025年1月9日、大阪で初めて大腸癌に対する単孔式ロボット手術(ダビンチSP)を施行いたしました。ロボット手術に出逢うご縁に恵まれ、大阪で先駆けて大腸癌の手術を多数行って参りました。引き続き患者様のために精進して参りますので宜しくお願いします。」 (部長 松田 宙)
ダビンチSP ダビンチSP手術の取材に応じる大森主任部長 初症例を終えた松田部長らのグループ