先端ロボット手術センター

センターのご紹介

2025年1月に、当院は先端ロボット手術センター(スマートサージェリーセンター)を新設しました。当院では、手術支援ロボットを3台導入しており、内訳はDa Vinci(ダビンチ) Xiが2台、単孔式用ロボットであるDa Vinci(ダビンチ) SPが1台です。手術支援ロボットには、手の振れを防止する機能やモーションスケール機能が備わっており、より細かく安定した操作が可能です。その結果、従来の開胸手術や開腹手術、また胸腹腔鏡手術と比較して、より精密で安全、かつ丁寧な手術を行うことができ、低侵襲性や機能温存、予後の改善が期待されています。
センターでは、手術に関わる各診療科、麻酔科、看護師、臨床工学技士、その他の医療スタッフとの連携を強化し、より迅速かつ安全な手術の提供を目指しています。

医師のご紹介

当院は、2013年に手術支援ロボット(Da Vinci Xi)を導入して以降、数多くの手術を行ってまいりました。2023年には、2台目を導入し、更なる件数の増加をめざし、運営してまいりました。そして、このたび2025年1月にDa Vinci(ダビンチ) SPを新たに1台導入しております。年間400件を超える手術を手掛けており(2024年実績)、ロボット支援手術プロクターを含む、卓越した技術をもつ医師らが執刀いたしますので、安心して手術をお受けいただけます。

       
  スマートサージェリーセンター     スマートサージェリーセンター  
  胃・大腸がんセンター         腎・泌尿器がんセンター
   大森 健 部長              髙田 晋吾 副院長

  日本内視鏡外科学会          日本泌尿器内視鏡・ロボティクス学会 
  技術認定医(胃)             技術認定医・代議員             
  ロボット支援手術認定プロクター    ロボット支援手術プロクター

ロボット支援手術の特徴

手術支援ロボット(ダビンチ)を用いた手術では、その三次元の拡大視野と操作性に優れ、腹腔鏡による気腹圧で出血量が少なく、回復がはやいという利点があります。一方で、機器本体や鉗子類のコストが高く、触覚がない、緊急時の対応がしづらいという欠点もあります。

  メリット デメリット
患者さんにとって ・傷が小さい
・出血量が少ない
・手術時間が短く、術後の回復が早い
・入院期間が短い
・入院費用が高額
・緊急時の対応がしにくい
術者・病院にとって ・視野が非常に広く、従来に比べて約10~40倍での視野を得ることが可能
・機器の自由度が高く、人間には不可能な角度に機器を曲げての執刀が可能
・縫合がどんな深く狭いところでも容易に可能
・機器の維持コストが非常に高い
・直接執刀するわけではないので、感触がない

主な対象疾患

消化器外科
  • 食道がん
  • 胃がん
  • 大腸がん(結腸がん・直腸がん)
  • 肝がん
  • 膵臓がん
泌尿器科
  • 前立腺がん
  • 腎がん
呼吸器外科
  • 肺がん
  • 縦隔腫瘍
婦人科
  • 子宮体がん
  • 婦人科良性疾患
  • 骨盤臓器脱