当院は、このたびの新病院開院に伴い、株式会社大林組(本社:東京都港区、社長:蓮輪賢治)が国立大学法人大阪大学大学院医学系研究科と共同で開発した(※1)天井照明型手術室「オペルミ」を導入致しました。
以下は大林組ホームページ(2024年12月20日付プレスリリース)より一部抜粋 ※写真は大阪けいさつ病院撮影画像を使用。
オペルミの特長と改良について
「オペルミは、従来の手術室にある無影灯を必要としない、天井全面に無影灯と同等の照明機能を持たせた手術室です。術野(※2)を照らす可動式の高輝度、高演色の50基の自動シューティングライトと、手術室全体を均等に照らすフルカラーLEDの68基の導光板パネル照明を組み合わせることで、無影環境を実現します。これにより従前の手術室で起きていた無影灯の熱による術者(※3)への負荷が低減され、また、手術室の気流改善により感染リスクの低減が期待できます。今回、大阪けいさつ病院への設置にあたり、開発当初から2点の改良を行いました。」
導光板パネル照明にシューティングライトを取り付け
「導光板パネル照明に取り付ける自動シューティングライトを開発、導入しました。従前のオペルミは、高出力・高演色のLEDシューティングライトを手術台上部に設置し、それを取り巻く形で天井に無影環境を再現する導光板パネル照明を配置していました。今回の開発により、無影環境を保持したまま照明角度の調整範囲が広がり、手術中の視野をより柔軟に照らすことができます。」
専用タブレット端末により迅速・自在に照度と無影環境を確保
「シューティングライトと導光板パネル照明は、専用のタブレット端末で一元管理、操作します。タブレット上で照射したい部位をタップするだけで瞬時にシューティングライトを照射できるほか、手術内容や状況に応じた照明色への調整が可能です。例えば、視認性を向上させるため、手術画像を確認するときは照明を青色に変更する、出血部位を確認するときは血液と反対色の緑色に変更するなどの操作を行えます。」
※1 国立大学法人大阪大学大学院医学系研究科と共同開発ジャパンバイオデザイン大阪が提供する医療機器開発プログラムにて共同開発を実施
※2 手術を行っている部位
※3 手術を行う医療関係者