2025/1/8 日本初となる「たった一つの傷で行う単孔式手術ロボット”ダビンチSP”を用いた胃がん手術」を行いました!
2025.1.16
大阪けいさつ病院では、令和7年1月8日に日本初となる、手術支援ロボットの最新機種「ダビンチSPサージカルシステム(以下、ダビンチSP)」を使用した胃の手術を消化器外科 主任部長 大森 健 医師執刀のもと実施致しました。
当院では、1月の新病院オープンに合わせて単孔式の”ダビンチSP”を導入いたしました。今回手術で使用したこのロボットは米国製の最新の手術支援ロボットで、従来型のダビンチXiが複数の創から手術を行うのに対し、1つの創で手術を行うことができ、手術を受ける患者さんの身体への負担の少なさから、術後の早い回復や傷口の整容性の向上などが期待されています。実際、今回の手術を受けられた患者様からは、「痛みがほとんどなく、快適な入院生活を送ることができた」とのお言葉を頂戴いたしました。
現在、当院の“先端ロボット手術センター”では、従来型であるダビンチXi2台に今回導入したダビンチSP1台を合わせた計3台の手術支援ロボットが稼働し、年始より積極的に手術を行っております。
当院では、これまでの従来型であるダビンチXi2台と合わせて現在3台の手術支援ロボットが稼働しております。
今後も最先端の医療機器を駆使し、大阪から日本の医療をリードしてまいります。
執刀医からのコメント
当院は2009年に世界初の単孔式腹腔鏡下胃切除を実施して以降、単孔式手術の先駆けとして知られております。私は2014年から2024年6月まで大阪国際がんセンターにて年間300例の胃がん手術を行い、これまでにロボット手術を1000例以上経験してまいりました。単孔式胃がん切除術も500例以上行い、今回のPure単孔式手術を完遂できたのは、この経験の積み重ねによるものと考えております。
1つの傷にこだわる理由は、患者様への負担を最小限に抑えたいという想いからです。外科医は、自分が行いやすい手術ではなく、患者様にとって優しい手術を提供すべきであるという信念を持っております。」
大森 健 主任部長 報道陣を前にデモを行う大森主任部長(12/21) ダビンチSPの鉗子部分(12/21)
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尚、本件に関する取材のご依頼は、大阪けいさつ病院 経営企画課までお問合せください。
電話:06-6771-6051(代表)