食道ロボット手術を開始しました
2024.12.16
当科では、腹腔鏡手術の経験と技術を活かして2014年よりロボット手術を実施しており、本年10月より食道のロボット手術を本格的に開始しております。ロボット手術は通常の腹腔鏡手術や胸腔鏡手術に比べて手術時間が短く、出血量が少なく、合併症のリスクが軽減され、入院期間の短縮も期待されています。直感的に操作できるだけでなく、関節による屈曲で手前の組織にダメージを与えることなく、手ブレ防止、立体画像視、手術操作の拡大・縮小機能など、ロボット独自の機能によって正確で繊細な操作が可能となるため、人が行う腹腔鏡手術よりも術後合併症のリスクが低いことがわかっています。当院では最新式の「da Vinci Xi」が導入されており、健康保険で食道がんのロボット手術が可能です。食道がん、胃がん、大腸がんに対しては、ほとんどの患者さんにロボット手術を行っています。2025年1月には単孔式用ロボットである「da Vinci SP」の導入を予定しており、2.5〜3㎝ほどの小さな傷一か所で手術を行うことが可能になり、これまで難易度が高かった術式も容易に実施できるようになります。食道がんに対し究極の低侵襲手術を行っていきます。
大森健 主任部長(2024.7~) | da Vinci SP(2025年1月導入予定) |
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