お知らせ

鼠径ヘルニアの日帰り入院手術を開始しました

2025.8.18

消化器外科

このたび消化器外科では従来の単孔式腹腔鏡手術(SILS-TEP)において、従来の1泊2日、2泊3日あるいは3泊4日に加えて、日帰り入院手術の実施を開始しました。

お仕事やご家庭の事情などのさまざまな理由により、入院での治療を迷われている患者さんもいらっしゃるかと思います。
「鼠経ヘルニアに当てはまる症状があるけれど、仕事を休みにくい…」「手術はしたいけれど、介護などが理由で長期間家を不在にするのは不安…」などのお悩みがある患者さんは、是非かかりつけ医に日帰り入院手術についてご相談ください。
※患者さんの状態により日帰り入院手術の適応にならない可能性がございます。詳しくは当院受診時にお気軽にお尋ねください。

〇鼠径ヘルニアとは

・足の付け根(鼠径部)の筋膜が弱くなっている部分から内臓が脱出する病気です。
・腸が出ることが多いので、『脱腸』と呼ばれることも多いです。
・鼠径ヘルニアに似た疾患で、大腿ヘルニアがあります。

〇ヘルニアを放っておくと…
 

・嵌頓(かんとん)する可能性があります。嵌頓とは、脱出している腸がヘルニアの出口で締め付けられてしまいヘルニアが戻らなくなる症状です。
・嵌頓すると、かなりの激痛が出ることが多いです。
・嵌頓を放っておくと腸閉塞や腸管壊死がおき、緊急手術が必要となります。命にかかわることもあります。

〇ヘルニアの治療について


・鼠径ヘルニアは手術が唯一の治療法です。 嵌頓がおきないうちに早めの手術を行うことをお勧めします。 メッシュを用いてヘルニアの出口を塞ぎ周囲を補強する手術が一般的です。
・当院では、鼠径ヘルニア手術を年間150例以上行なっております。
・創部(傷口)が小さく痛みも少ない腹腔鏡手術を主に行なっています。
・当院では、1ヶ所だけの創部で行う単孔式手術を行なっています。

 

お問い合わせ先

地域医療連携センター・患者総合支援センター
メールアドレス:shoukai@oim.or.jp 

TEL:06-6775-2863(直通)
FAX:06-6775-2864(直通)