VRリハビリ機器「mediVRカグラ」を導入しました
2025.8.15
脳神経内科ではこのたび、最新のVR技術を活用したリハビリテーション機器「mediVRカグラ」を導入いたしました。
こちらの機器は、歩行に必要な運動機能・姿勢バランス・認知機能を総合的に評価・訓練するために用いられ、VRゴーグルを装着し、仮想空間内で狙った位置に手を伸ばす「リーチング動作」を繰り返すことで、姿勢制御や認知処理能力を鍛えます 。
当院では主に脳梗塞、脳卒中、脳炎などの患者さんを対象に、リハビリを行っています。
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mediVRカグラの特徴
歩行能力・バランス能力へのアプローチ
手だけを動かすのではなく、体感をしっかりと動かし、左右へ体重移動を行うことで歩行能力やバランス能力にアプローチできます。
上肢機能へのアプローチ
体幹を鍛えることで、上肢での動作を行う際に必要な身体の土台を作ります。また上肢をしっかり使ってリーチング(手を伸ばす動作のこと)することで、上肢機能にアプローチできます。
注意機能・空間無視へのアプローチ
周りの景色を遮断することで、課題に集中してトレーニングができます。また注意深く的を探したり、次々に現れる的に注意を移したりすることによって、注意昨日や空間無視に対してアプローチできます。
リハビリの様子
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脳神経内科 池上 剛史 副医長からのコメント
mediVRカグラは、座位でも安全に使用できる医療用リハビリ機器です。脳卒中急性期病院におけるリハビリへの導入は、大阪府内では当院が初めてです。
当科では最新の技術を駆使した機器を用いながら、患者さんと医療従事者の双方にとってより良い医療を提供してまいります。