国内初*となる最新手術支援ロボット「ダビンチ5」を用いた食道がん手術を実施しました
2025.8.5
令和7年7月29日火曜日、国内初となる*最新手術支援ロボット「ダビンチ5」を用いた食道がん手術を、消化器外科 大森 健 主任部長執刀のもと実施致しました。
当院では、7月19日土曜日、今月発売された”ダビンチ5”を導入いたしました。今回手術で使用したこのロボットは米国製の手術支援ロボットで、第4世代の旧モデルである「ダビンチXi」の次世代モデルとなります。
*当院調べ
ダビンチ5の特徴
① ダビンチ5専用鉗子を用いた「フォースフィードバック機能」により、よりリアルな触覚で、術者の操作精度の向上が見込まれます。
②150以上の設計みなおしによってより効率的なワークフローを実現し、術者の自律性が高まり、手術時間の短縮とラーニングカーブの早期向上が期待されます。*
③AIによる術後評価と改善手術データの解析により、術後の経過や治療方針の最適化が可能となります。
*第4世代モデルダビンチXiとの比較
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コンソールを操作中の大森 健 医師 | デュアルコンソールの操作風景 | 手術中の様子 |
消化器外科 大森 健 主任部長よりコメント
7月29日、当院で国内初となる最新ロボットを用いた食道がん手術を行いました。
食道は心臓や肺に囲まれた場所にあり、手術には非常に繊細で慎重な操作が必要です。
今回使用した最新の手術支援ロボット「ダビンチ5」は、従来機の約1万倍の処理能力を持ち、さらに「触覚フィードバック機能」により、心臓や肺などの大切な臓器をやさしく保護しながら操作することができます。その結果、臓器への負担を減らし、より安全で確実な手術が可能となりました。
また、2人の医師が同時に操作できる「デュアルコンソール」を活用し、チームとしての連携を強化したことで、胸部操作にかかるコンソール操作時間はわずか2時間と、大幅な手術時間短縮にもつながりました。
これからも当院は、最新技術と豊富な経験を活かし、患者さんにやさしく、安全で質の高い治療を提供してまいります。
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電話:06-6771-6051(代表)