診療看護師・特定行為看護師について
当院では、診療看護師1名を含む特定行為看護師21名が活動し、医師と連携しながら質の高い医療提供に貢献しています。これらの看護師は、専門的な研修を修了し、高度な知識と技術を活かして、患者さんの安全で円滑な治療をサポートしています。
診療看護師(NP)について
診療看護師(NP)は、一般社団法人日本NP教育大学院(NP協議会)が承認した資格です。特定行為に係る看護師の研究制度における研修をすべて修了しており、特定行為を包括的支持のもと実施し、診療の補助の範囲内で、従来よりも高度な相対的医行為を医師の具体的指示のもと実践しています。これにより、医師とのタスクシフティング・タスクシェアリングが可能となり、患者さんに必要とされる診療をタイムリーに提供することに寄与しています。
活動の紹介
- 看護・医学の視点を用いたシームレスな医療提供
- 診療の補助における相対的医行為の実施(PICCカテーテル留置など)
- 医師とのタスクシフティング・タスクシェアリング
| 診療看護師の配置状況 | |
|---|---|
| 人数 | 1名 |
| 実施可能範囲 | 特定行為全21区分 |
特定行為看護師について
特定行為看護師は、厚生労働省が定める「特定行為に係る看護師の研修」を修了した看護師です。医師とともに作成した手順書をもとに、医師の指示を受けながら安全に特定行為を実施します。
こうした専門的な知識と技術を持つ看護師が、チーム医療の一員として、患者さんの治療をより迅速かつ安全に進めるために重要な役割を果たしています。
当院で実施できる特定行為の一覧
| 特定行為区分の名称 | 人数* | 内容 |
|---|---|---|
| 呼吸器(気道確保に係るもの)関連 | 4名 | 経口・経鼻チューブの位置調整 |
| 呼吸器(人工呼吸療法に係るもの)関連 | 7名 | 陽圧換気設定変更(侵襲・非侵襲)、鎮静薬調整、人工呼吸器からの離脱 |
| 呼吸器(長期呼吸療法に係るもの)関連 | 4名 | 気管カニューレの交換 |
| 循環器関連 | 1名 | 一時的ペースメーカーの操作・管理、リード抜去、経皮的補助装置操作、大動脈内バルーンからの離脱補助 |
| 心嚢ドレーン管理関連 | 1名 | 心嚢ドレーンの抜去 |
| 胸腔ドレーン管理関連 | 1名 | 吸引圧の設定・変更、胸腔ドレーンの抜去 |
| 腹腔ドレーン管理関連 | 1名 | 腹腔ドレーンの抜去(穿刺針抜去を含む) |
| ろう孔管理関連 | 1名 | 胃・腸ろう、胃ろうボタン、膀胱ろうカテーテルの交換 |
| 栄養に係るカテーテル管理(中心静脈カテーテル管理)関連 | 4名 | 中心静脈カテーテルの抜去 |
| 栄養に係るカテーテル管理(末梢留置型中心静脈注射用カテーテル管理)関連 | 2名 | 末梢型中心静脈カテーテルの挿入 |
| 創傷管理関連 | 4名 | 壊死組織の除去、陰圧閉鎖療法 |
| 創部ドレーン管理関連 | 5名 | 創部ドレーンの抜去 |
| 動脈血液ガス分析関連 | 6名 | 直接動脈穿刺による採血、橈骨動脈ライン確保 |
| 透析管理関連 | 1名 | 急性血液浄化療法(透析器等)の操作・管理 |
| 栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連 | 20名 | 高カロリー輸液の調整、脱水時の輸液補正 |
| 感染に係る薬剤投与関連 | 6名 | 感染徴候に応じた薬剤の臨時投与 |
| 血糖コントロールに係る薬剤投与関連 | 2名 | インスリン投与量の調整 |
| 術後疼痛管理関連 | 2名 | 硬膜外カテーテルによる鎮痛剤投与および調整 |
| 循環動態に係る薬剤投与関連 | 5名 | カテコラミン、電解質、降圧剤、利尿剤などの点滴持続投与の調整 |
| 精神及び神経症状に係る薬剤投与関連 | 3名 | 抗てんかん薬、抗精神病薬、抗不安薬の臨時投与 |
| 皮膚損傷に係る薬剤投与関連 | 1名 | 抗がん剤漏出等時のステロイド局所注射とその量調整 |
2025年4月現在
*診療看護師を含む